第140回日本医学会シンポジウム 炎症性腸疾患 ―最近の進歩― 参加メモ
2011年6月9日 日本医師会館
疫学
病態
- 正確な病因は今だ不明
- 根治は困難だが,生物学的製剤により可能性は見えてきた
多因子説: UC, CD で共通の仮説
- 遺伝因子・環境因子 → 免疫異常・腸内細菌 → TNFα↑、発症
- 遺伝因子
- GWAS等により、遺伝的素因の解明は進行中
- オーダーメード治療の可能性
- 関連する疾患感受性遺伝子は多数 (腸内細菌レセプター、サイトカイン産生など)
- 日本と欧米とでは、かなり異なっている
- GWAS等により、遺伝的素因の解明は進行中
- 環境因子
- 食事 (悪化因子: 動物性蛋白、砂糖、脂肪、予防因子: 日本茶、野菜、果物)
- 免疫異常
- サイトカイン
- 悪化因子: TNFα
- 粘膜修復: HGF → 治療への応用
- 腸内細菌叢
- 特定の細菌が特定の免疫細胞を支配している
- SFB → Th17 を誘導
- クロストリジウムレクティム → IL10 を誘導 (UC では減少)